服飾・ファッションビジネス 2021年度奨学生_山口菜々子さん【上田安子服飾専門学校】
上田安子服飾専門学校でのインタビュー
上田安子服飾専門学校でファッションビジネス学科トップスタイリストコースに通う山口菜々子さん。
卒業後の就職先も決まり、スタイリストとしての道を着実に歩んでいます。どんどん新しいことに挑戦していきたいという彼女にスタイリストを目指したきっかけや将来の夢について尋ねました。
きっかけはコロナ禍での外出自粛
もともとアウトドアタイプで、友人らと出かけることが大好きでしたが、コロナウイルスの流行によって外出自粛という状況になってしまい、それが叶わなくなってしまいました。その自粛期間に動画配信サービスを利用して、最新の話題作から過去のものまで沢山の映像作品を見たことが、スタイリストを目指すきっかけになりました。(それまでは、美容師になろうかなと考えていました)
物語を創り出すスタイリングの重要性
ある海外の映像作品を見ていて、登場人物の衣装や小物に一瞬で心を奪われたんです。画面に映る衣装からは言葉以上にメッセージを感じました。
それ以降は、映像を見るときにスタイリングをすごく意識するようになりました。以前の私は、映像で大事なのは物語やそれを演じる演技力だと思っていました。でもスタイリングを意識して見ると、それと同じくらいに重要だということに気付かされます。
服ひとつで個性や時代、コンセプトを伝えられる。私が魅了されたように、スタイリングで誰かの心を揺さぶりたい。その想いが芽生え、どんどん強くなっていきました。
学び、経験することで自分が進みたい道が明確になった
スタイリストになりたいと思ったものの、何をすれば良いのか分からなくて、まずはGoogleで「服飾 専門学校」と検索しました。そこで見つけたのが今通っている上田安子服飾専門学校です。特に悩むわけでもなく、直感でここに行こうと決めました。
入学後2年間で本当にいろいろな経験をさせてもらいました。学校主催のイベントだけでなく関西、東京のコレクションにも参加しました。
春休み期間にはスタイリストの派遣事務所でインターンとして働きました。プロの厳しさを感じた一方で、やりがいや刺激を感じられたこの経験は、これからも服と関わって生きていきたいと再認識する良い機会となりました。
見る人の記憶に残る仕事がしたい
映像作品に関わっていきたいのはもちろんですが、ブランドのコレクションなどもやってみたいと思うようになりました。
映像もブランドもそれぞれに伝えたいテーマや世界観があると思うので、それをスタイリングで表現して、見る人の心を動かしたいです。
あとは、国内に留まらずグローバルに仕事をしていきたいと思っています。国とか言語とか人種とか、いろんなボーダーを取っ払いたいというのがあります。「こうあるべき」みたいな押し付けを無くして、何事も許容できる人間であることは表現する上でも大切だと思っていて。そのために自分と環境や視点が違う人と交流を増やしていくことで、視野を広げ、よりフラットに物事を見られるようになっていきたいです。
山口菜々子Nanako Yamaguchi
・2002年生まれ
・大阪府出身
・脚本家、坂元裕二さんの作品が好き。
・好きなアーティストは、indigo la End、宇多田ヒカル(親の影響)
・和食が大好き、中でも一番好きな食べ物は「茶碗蒸し」。お店のランキングを付けるほど。