富山 2021年度奨学生_伊勢侑平さん【明治大学】

2022.10.24

富山県学生寮青雲寮でのインタビュー

明治大学理工学部応用化学科に通う2年生の伊勢侑平さん。落ち着いた雰囲気をまとう伊勢さんから発せられる言葉は、その雰囲気とは裏腹に芯が強くチャレンジ精神にあふれていました。人骨形成に関する研究からプラスチックによる海水汚染の話まで、伊勢さんが取り組んでいる学びや課題を伺ってきました。

怪我でスポーツができなくなる人をなくしたい

私は小学校から中学校にかけて5年ほどサッカーをしていたのですが、ある時試合中に骨折してしまったんです。骨折の治療とリハビリにかなりの時間を費やしたことが、人工骨に興味をもつキッカケでした。私のようにスポーツなどで怪我をした選手が、その治療やリハビリに多くの時間を費やしたり、その結果復帰できればいいのですが、怪我が原因で第一線を退かざるを得ない選手もいます。そういう悔しい思いをする人を一人でも減らしたいと思い、現在通っている大学に入学しました。

人工骨の可能性に夢が広がる

研究開発の成果により、単に人工の骨を入れるだけでなく、その骨が体内の組織と融合して骨の再生が促進されるという人工骨が開発されています。このような次世代の人工骨の研究がさらに進み、人体に簡単に入れることができれば、骨折などの怪我で苦しむ人だけでなく、骨粗しょう症などで苦しむ人たちも救うことができるのではないかと考えています。私は人工骨に大きな可能性を感じているので、大学での学びの中でこの研究を深めていき、ゆくゆくはこの分野で職に就きたいです。

寮での生活が自分をさまざまな面で支えてくれている

この寮での生活も刺激になっています。寮生は全員富山出身ということで同郷の安心感もありますが、自分とは違う大学に通っている同級生の話は視野を広げてくれますし、頑張っている姿を見ると自分ももっと頑張らなきゃ!と思います。金銭的な面でも寮は助かっています。都市部で一人暮らしをするとなると、家賃だけでもかなりかかってきますしね。寮では食事も出してくれます。ご飯とみそ汁はおかわり自由なんですよ。寮には一緒に生活する仲間がいて、その仲間から刺激を受けることができてさらに金銭的にも助かるからその分自分のためにお金を使うことができる。いいことづくめです。笑

環境問題から地元・氷見への思いを馳せる

私は氷見市の出身なのですが、氷見市はぶりを中心とした漁業が盛んです。近年よく耳にするプラスチックごみによる海水汚染の話は、地元の漁業にも深刻な影響を与えるので胸が痛んでいます。大学生活の中で、勉学だけでなくボランティア活動もできたらいいな、と考えていたので、海水汚染を減らすことができる取り組みをしようと思っています。地元を離れた場所でも、地元のことを想い、できることから取り組んでいきたいですね。

伊勢 侑平Yuhei Ise

・2002年生まれ
・富山県出身
・好きな食べ物は「ラーメン」
・東京で美味しいラーメン屋さんを目下開拓中

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