スポーツ・ビジネス 2022年度奨学生_橋本玲奈さん【国際自然環境アウトドア専門学校】
国際自然環境アウトドア専門学校でのインタビュー
この春、国際自然環境アウトドア専門学校のアウトドアプロインストラクター学科を卒業する橋本玲奈さん。日本で唯一のアウトドア総合校であるこの学校で、フィールドワーク型の授業や実習を通して自然との関わり方や、それを生業とする方法を沢山学んできました。アウトドア好きな家族に囲まれて育った橋本さんは、地元福島の高校を卒業後、お姉さんと一緒にこの学校へ進学。入学後は様々な資格の取得にも励みました。そんな彼女に、この先実現したい将来の夢について尋ねました。
家族とのキャンプが、アウトドアへの入口
私の故郷である福島は、とても自然豊かな地域です。ただ、東日本大震災そして福島原子力発電所の事故を機に、ネガティブな印象が広がり、福島自体が敬遠されるようになってしまいました。震災当時、私は小学1年生。体を動かすことが好きだった私の生活は一変。外に出ることすらままならない生活がしばらく続き、当然自然と触れる機会も無くなってしまいました。
しかし、震災から1年が過ぎたあたりから、徐々に活動範囲が緩和されていき、それと同時に我が家では猪苗代湖でキャンプをすることが恒例になりました。子供ながら、改めて自然の魅力に気づき、どんどんアウトドアの世界へ興味を持つようになっていったのです。
毎週のように家族とキャンプへ出かけ、自然と戯れる。夏はカヌーやSUP、冬はスキーと、日本の四季に応じたアクティビティの数々。そしてその都度、異なる表情を見せてくれる福島の豊かな自然。まだまだ世界的には潜在的なこれらの魅力をどんどん発信していきたい。そんな想いが強くなり、この学校への進学を決意しました。
好きなことを本気で学んだ学生生活
入学後はウォーターアクティビティやノルディックウォーキングなどの資格取得のほか、クライミングやキャニオニングなどにも力を入れて取り組みました。楽しいだけではなくて、「この自然は、こんな風に遊べるんじゃないかな。」とか「こんな使い方できるんじゃないかな。」といった新しい視点を授業やアウトドアスポーツを通して得られたのは大きな成長かなと思っています。
アウトドアと聞くと、キャンプや登山などのイメージから、始めるには少しハードルが高いなと感じる人もいると思います。でも私は、アウトドアって決して敷居の高いものではなく、身近で気軽にできるもの。そういった考えをどんどん浸透させていきたいですね。特にアウトドアフィットネスは日本が直面する健康課題への一つの解決策となり得ると思っています。その土地特有の自然や地形を活用し、楽しみながら心身の健康を育むことができますから、自然豊かな日本にピッタリです。また、アウトドアフィットネスに限らず、どんな競技もそうですが、正しい知識は必要です。この学校で学んだ知識や技術を、その領域に活かしていきたいですね。
「福島」を世界と繋げられるインストラクターへ
いずれは姉と福島で起業したいと考えています。日本、福島の四季折々の自然、そこでの「遊び」を世界へ発信して、地元を盛り上げていきたいです。そのために、卒業後も世界レベルで通用するインストラクターを目指して知識や技術の研鑽に励んでいきます。
橋本 玲奈Reina Hashimoto
・福島県出身。
・オフの日もアウトドア三昧。
・入学後はクライミングにはまる。(放課後毎日学校の施設を使っていた)